昨日の大会は2年連続で西部の完全制覇となった。西部支部関係者は我が事のように喜んだのであるが、実は斉藤健一氏(西伯郡大山町)の力によるところが大きい。
 斉藤氏が大学を卒業し帰省した04年は、西部の子供が中部や東部そして島根県の子供に勝てない状況が続いていた。西部の子供をもっと強くしたい、それは斉藤氏も西部支部関係者も同じ思いだった。そこで講師を依頼し実現したのが、小中学生を対象にした「斉藤教室」。テキストの「羽生の頭脳」では四間飛車の定跡を繰り返し、谷川九段の「光速の寄せ」で終盤の大切さを説いた。
 約1年半続いた斉藤教室で、子供達の棋力は急速に伸びた。特に昨日代表となった本池、米沢、沖田君は氏の教え子でもある。