運命の日 2008.11.06


 出雲の里見さんご一家が西部支部の大会に参加するようになったのは、10年位前で兄の卓也君が強くて、大社支部の石飛さんの紹介がきっかけだと思う。香奈ちゃんは、最初のうちはあまり勝てなくて、慰安戦では大人に駒落ちで指してもらったりしていた。「どんなに形勢が悪くても、一所懸命に手を作ってくるので感心しました。」というある高段者の言葉が記憶に残っている。この頃は、将棋が一通り終わると、米子の安達圭一君(ギャグ連発の中学生で親しみやすい子であった)と会場の隅でかけっこしながら遊んでいた。


 初めて優勝したのが、小学校3年生の時で、00年4月の山陰名人戦鳥取県西部地区予選のジュニアクラスであった。紅一点の美少女であったことから、香奈ちゃんは大変な人気者で、大会では特別に対局したいという希望者が殺到していた。
 そして、02年2月の小学校4年生の時には、高木杯=海の幸=争奪将棋大会の団体の部で準優勝した。(この時のメンバーは、祖父の重利さん、父の彰さん、香奈ちゃん)
 急速に力をつけてきたのが、02年でこの年の10月の西部名人戦挑戦者決定大会はBクラスで優勝した。すでにA級の実力はあったが、この大会はAクラスが鳥取県西部地区限定のため、Bクラスに参加した。Bクラス以下に現在の強豪が入賞している。 


2002年10月13日(日) 西部名人戦挑戦者決定大会   会場・新日本海新聞社      参加者 80名

クラス 優勝 準優勝 3位
個人A 山住道明(米子市) 岩敷覚夫(米子市)  山根一郎(境港市)、高橋正美(米子市
個人B 里見香奈(出雲高浜小5) 山田繁勝(徳島市 佐々木晋(米子市)、松本憲太郎(鳥取西中1)
個人C 松本英樹(鳥取醇風小6) 吉田隆悦(三朝町) 平尾祐太(鳥取醇風小3)、竹谷克彦(八束町
ジュニア 吉野光平(松江乃木小6) 安田慎吾(美保中1) 原田智也(鳥取美保小5)、吉野俊祐(松江乃木小2)


 04年7月の米子将棋まつりは、アマチュアとして最後の大会で、S級に参加、3位に入賞した。何と行っても、トップアマの武村俊夫さん(茨城県)に勝ったのが、印象に残っている。また、優勝した内藤秀彰さん(加古川市)は、準決勝で香奈ちゃんに勝ったものの、猛攻の連続を耐えに耐えたきびしい内容であったと、振り返っておられた。


 04年10月、女流プロ2級としてスタート、4年の月日が流れ、今日、清水市代倉敷藤花に挑戦の日が来ました。
 清水さんへ恩返しができるよう、納得のいく将棋を指してください。
 西部支部道場日記は里見香奈女流二段を応援しています。

 
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 画像は08年5月3日、遠藤康平君(米子東高3)と里見香奈女流二段。米子市勝田町の米子東高にて。