将棋近未来考(後)

karasunogyozui2009-05-07

 昨日は、やや悲観的に展開したが、今日は現実を述べてみたい。
 西部支部は昭和55年(1980年)設立で、80年代の10年間は創設者の故高木支部長が個人で運営していた時代であった。
 高木先生逝去の後は、現在の集団体制(平井幹事長を中心とした体制)に代わった。そこから、約20年経つ。当時若かった役員も次第に高齢化し、一方で支部を切り盛りできる30代以下が育たない。これは、ある意味、現在の地方の宿命で、就職はほとんど県外であり、仮に県内でも今のご時勢では仕事と将棋を掛け持ちというのは中々許されることではない。
 まあ、どんな組織も寿命があるわけで、西部支部も90年代(上福原時代)が将棋で言えば序盤であれば、00年代(皆生・和田時代)は中盤であろう。
「自分達が子供の頃には、将棋を指す場所がなかった。せめて、そういう機会や場所を作ろう。」というのが、故高木先生の意思でもあり、現在の西部支部役員の思いであった。そうした思いが多少なりとも実現できたことは幸せであった。
 2010年代は、西部支部にとって将棋で言う終盤となるであろう。どういう風に形を作っていくのかが、これからの課題であろう。


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 画像は神戸異人館