将棋近未来考(前)

karasunogyozui2009-05-06

 西部支部は昭和55年(1980年)4月創設で、来年で30年になる。これから先の西部支部がどうなっていくのか、(悲観的に)考えてみたい。
 まず、その前にプロ棋界があっての支部である。昔に比べると、棋戦も増え、棋士の数は随分増えている。新聞各社や企業の協賛によって、連盟は運営しているわけだが、ここに来てトヨタはじめ超一流企業が大赤字を出す時代になった。経済による繁栄があって、将棋界の隆盛があるわけで、経済の萎縮が現実味を増せば将棋界はその基盤を失う。
 収入が減れば、当然、支出を減らすことになる。様々な経費削減が推測されるが、アマ棋戦への影響は避けられないと思う。アマ名人戦以外の棋戦は歴史が比較的浅い。棋戦の数は減り、プロ棋界が輝きを失えば、支部の活動も次第に低調になっていく。
 西部支部の歴史と重なる約30年間が、将棋を指していて、いい夢を見させてもらったと、後に振り返ることのないよう祈るが、やはり盛衰は常に隣り合わせと考えておくべきであろう。


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 画像出雲大社