思い出の鳥取県棋界15 

karasunogyozui2008-04-23

 先週末、懐かしい山中さん(岡山在住)からアクセスがあり、健在ぶりを伝えるコメントがありました。
 山中さんと言えば、90年代の鳥取県棋界を牽引した人。そして、独特のキャラクターで誰からも慕われていました。今日から、山中さんの将棋ではなく、観戦記を紹介したい。95年のアマ竜王戦決勝譜で、当時の読売新聞鳥取版に連載されたものです。山中さんの人柄がにじみ出てますよ!
 画像はテケテケおじさん。山中さん、一杯やりましょう。


 なお、山住、畑中両氏には、当日記のアップにご理解を賜りたい。


山中幸雄氏の観戦記 1
平成7年(1995年)5月23日
米子市東福原 米子産業体育館
先手▲三段 山住道明(米子市・38歳)
後手△四段 畑中達司(米子市・30歳)


 第八回アマ竜王戦県大会の決勝譜。この日の参加者は95名、県下の有名人は皆元気に集まった。
 優勝候補は第七回竜王の松田隆五段、第六回の加登脇秀樹四段、第四回と五回の私の元竜王三人。他に池本健四段、高垣裕之四段、安田謙三五段、森田宏敏四段、勝部素光五段ら全員優勝候補といってよい。
 強豪が順調に勝ち進むと思われたが、一回戦で松田五段が、二回戦で私と加登脇四段が敗れる大波乱。竜王経験者不在の中、大会は進んでいった。
 将棋関係者は正直な人が多いため三人の敗退を喜び、全員が優勝の顔で指していた。その中で勝ちあがったのは山住三段と畑中四段。地力のある二人なので不思議はないが、私の棋友なので観戦記も書きやすくなったことを読者の皆様にお断りします。対局は山住三段の先手で始まった。いよっ、十八番!(山中幸雄


▲7六歩△3四歩▲3六歩△4四歩▲4八銀△3二飛▲3八飛△4二銀▲6八王△6二王▲7八王△7二王▲4六歩△4三銀▲4七銀△8二王▲5六銀△7二銀▲4八飛△5四歩 (A図)通算指手20手


 
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