思い出の鳥取県棋界16 

karasunogyozui2008-04-24

 画像米子駅前にあるモニュメント。岡山から米子までは約2時間。


 名人戦第2局は羽生王将が勝ち、1-1のタイ。第3局は5月8日、9日に福岡市で。リンク先→毎日新聞





山中幸雄氏の観戦記 2
平成7年(1995年)5月23日
米子市東福原 米子産業体育館
第八回アマ竜王戦県大会決勝譜
先手▲三段 山住道明(米子市・38歳)
後手△四段 畑中達司(米子市・30歳)


 山住三段の▲3六歩(第1譜の3手目)はあの有名な林葉直子プロの十八番である。また、本譜の右四間飛車はNHK特番で悲運の棋士を演じさせられた元奨励会三段の鈴木英春氏のかまいたち戦法である。その両方を組み合せた戦法こそが、山住流かまいたち戦法!
 本譜では山住三段がすでに指し易くなっていて畑中四段もタジタジといつたところか。受けが一手一手遅れている感じで、△3三銀などは涙の出る手となっている。△3三銀の所で△1二飛とかわすのが振飛車らしい手なのだが、▲2二銀と打ち込まれ(同飛は4三歩成)はっきり悪い。
 ちょっと待てよ。よく見ると後手がかなり手得をしている。畑中陣は玉も堅い。※の△2四歩で△6四角と打てばどうなるのか?局後に聞いたところ、畑中四段は▲3七銀と守られて不利と考えたとのこと。 一方の山住三段は△6四角▲1八香△1九角成A3九金△6四馬で互角と考えていたそうである。
 それを聞いて畑中四段「後手が良い。それなら角を打つべきだった」との発言。両者の読みに狂いがあったわけで、将棋は難しい。(山中幸雄



(A図)▲4五歩△4二飛▲4四歩△同銀▲4五銀△同銀▲2二角成△同飛▲4五飛△5二金左▲4四歩△4二歩▲8八角△3三銀▲4八飛 ※△2四歩 ▲3七桂△5五角▲同角△同歩(B図)通算指手40手





 
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