01年支部対抗戦・西部支部選考会(2)

karasunogyozui2008-01-08

第2譜:心は東京
平成12年(00年)12月9日
米子市皆生温泉 西部支部道場(写真*1


▲岡田順治(米子市、47歳)
△遠藤良和(米子市、28歳)


 「ウーン、オカダさん、今日はなかなか指しますね」
 7手目▲3七桂の積極的な指し手に、扇子をパチパチ言わせながら遠藤君のホメ殺しが始まる。ハタで聞いている限りは、遠藤君の声ばかりで、後手の大優勢である。
 12手目△6五銀の後手得意のかく乱戦法に、先手岡田さんは▲7七銀(▲7五歩から▲6六歩の銀ばさみの狙い)とガッチリとガードを固めたものの、遠藤不思議流の勢いは止められるのか。
 にぎやかな遠藤君に対して、岡田さんの力のこもった指し手が続く。最終手▲4五歩は△5五角の飛び出しが見えているだけに大胆な指し手である。
 ♪明日はぁ東京にぃ出ていくからぁにゃ、何がぁ何でぇも勝たねばならぁぬぅ…
 「今日のオイラは違うんだぞ」と自分自身に言い聞かせながら、次第に気合が高まってくる岡田さんであった。
 この日、支部対抗戦の西部支部予選に参加した12名のそうそうたるメンバー。だれもが心の中で東京行きを誓っている。 
 なお紹介が遅れたが、本局の記録は米子東高の武永真也君。
日本海新聞観戦記より)



(A図から)▲5七銀△9一玉▲5八金右△8二銀▲3六歩△7一金▲3七桂△5四銀▲6八銀上 △6四歩▲5五歩△6五銀▲7七銀△7四銀▲4五歩(B図)通算指手35手


*1:05年5月、和田に移転しました