金曜日は人数が少ないが、対局の合間の雑談が楽しい。

 池本・石原戦、安田・興津戦の二面であるが、「石原新四段」と掛け声が飛び交う。先週の支部対抗戦西日本大会では、石原君の大活躍でベスト4。終始満面の笑みで、自分は全勝だったと言葉に力に入る。(正確には5勝1敗、ただし、負けた相手に本戦では勝っている。)

 遅くになって、平井氏が加わると、名人戦第2局の大盤解説会(東郷町の望湖楼)の模様、平日にもかかわらず米子や鳥取から結構出かけていたこと、里見香奈さんがお父さんと一緒に会場に現れると大きな拍手があったことと話は広がってくる。

 すると今度は石原君が口火を切り、先週の支部対抗戦で対戦した相手の様子を事細かく語る。一方、池本氏が女流棋士会の独立の話題にふれる。中井広恵ら17名の独立は、その背景が新聞等にも書かれているが、同情論が圧倒的である。これから待ち受けている厳しい現実を女流棋士会はどう乗り越えていくのか。池本氏によると、引退した林葉直子は現在タロット占いをしていて、将棋界の行末を案じているとか。だから、林葉直子に聞くしかないと言うことか。

 するとまたまた、石原君が支部対抗戦のことを語りだす。やがて、石原君の弁舌の独壇場となり、四段ゲットの喜びが皆に伝わってくる春の夜であった。