風の強い日


 昨日の道場は、静かに時間が過ぎていったが、外は風が唸っていた。今年は、何故か風の強い日が多い。
 四月は支部対抗戦・山陰名人戦とも、西部支部の代表3名は同一人物であった、4/17の支部対抗戦西日本大会(大阪)では、ベスト8の成績を残した。中でも、本池君(17)は高熱で体調を崩したものの、予選・本戦通して、4戦全勝と大いに健闘した。一方、不出来だったのが三森君(17)で、対戦相手の反則もあって2勝2敗。山口さんは、初戦でノルマの1勝を上げ、また米子から高校生二人を車に乗せて、運転手としての大役を果たした。

 1週間後の山陰名人戦松江市)では、本池君が1回戦で本命の藤井真司氏に負け、続いて山口さんが2回戦で本命の藤井氏に負けた。(この日もまた米子から高校生二人を車に乗せて、運転手としての大役を果たした。)そして、決勝で藤井氏の前に立ちはだかったのが、三森君。1週間前の不調から一気に抜け出したのか、山陰名人の栄冠を勝ち取ったのである。その瞬間、会場では自然と拍手が巻き起こったと言う。
 この日、会場に見学に来ていた小学生が、その様子を学校の宿題(作文)にして、「いつか三森名人のようになりたい」と将棋への思いを書いた。その話を小学生のお母さんから昨日お聞きした。
 この四月、本池と三森の二人のライバルはそれぞれ結果を残した。そして、二人の背中を見て、将棋への思いを一層強めた小学生がいた。
 山陰は、将棋の世界でも、強い風が吹いている。


 画像は4月26日の山陰中央新報から。


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