眠る街

karasunogyozui2009-09-26

 かつては山陰随一と言われ賑わった米子のアーケード商店街。アーケードの老朽化に伴い、法勝寺町通り(画像・油屋書店や永見呉服店のある通り)のアーケードの取り壊しが始まった。工事途中であるが、通りから空を見上げることができる。目を落とすと、シャッターの下りた店舗が続く。四日市町の通りにかかると、米子書店のシャッターには店主直筆と思われる廃業の知らせが貼られている。達筆で心のこもった文章であるがゆえに、悲痛である。
 国道9号線の交差点を渡ると、笑い通りの看板は高く掲げらている。ガラス戸越しに見える古い在庫品を見れば、店終いをしたのいつなのか年代を特定できない店もある。何が笑い通りなのであろうか。


 その昔、夏の土曜夜市には、どこから人が湧いてきたのだろうかと思うくらいの人ごみだった商店街。おそらく、市内は勿論、西伯・日野や弓浜の方からも大勢の人が買い物に来ていたのだろう。行き交う人々のシャツの白さが記憶に残っている。あの頃の賑わいを思い返すたびに、今となっては、それが夢だったような錯覚に陥いる。


カラスの勝手 「人気ブログランキング」に参加しています。
←ここを1日1回応援のクリックお願いします。