師走の意味

karasunogyozui2008-12-20

 早いもので、今年も残りわずかとなりました。
 12月は師走と言います。子供の頃は、学校の先生が校舎の廊下を走る姿と漠然と思っていましたが、まったく違っていて、坊さん(法師*1)が走ることが由来であると後に知りました。
 しかし、どうも違います。法師と言えば、三蔵法師、身近なところは荒法師(H四段)で、ピンと来ません。で、調べてみると、やはり「師匠の僧がお経をあげるため*2、東西を馳せる」(言語由来辞典)とあり、この語源は平安時代の書物であると記されています。ただ、ここで言う師走の12月は陰暦なので、今の1月下旬から2月中旬です。暖房施設のない千年前の言葉を、太陽歴*3となった後も長期間使ってきたことになります。
 今日鳥取市で行われる中国高校新人戦、参加高校生は41名ですが、高校生たちの夢のために運営・引率にあたる先生が30名。走らないまでも、休暇の土日も勤務日となり、先生方は忙しい。
 やはり、子供の頃に漠然と思っていた意味の方が、シックリくるのです。


カラスの勝手 「人気ブログランキング」に参加しています。
←ここを1日1回応援のクリックお願いします。

*1:(仏教、及び仏教の教義が説かれている経典に詳しく、人の師となるほどの学識・経験を備えた僧侶に対する敬称)

*2:寒い季節で沢山の死人が出た

*3:明治6年(1873)から太陰暦に替わって採用