天辺

 昨日の米子は朝方から雨模様で、風も強かった。既報の通り、高校生対決を制した本池達也君が優勝、山陰棋界に激震が走った日と言えよう。
 詳細は明日から2日間、指導員がアップします。
 また、師範代の日記に詳しい様子が紹介されています。karasunogyouzuiのアンテナ参照。



 さて、今日は注目の大一番。女流名人戦挑戦者決定戦で、里見香奈倉敷藤花清水市代女流王将と対戦します。倉敷藤花戦で連勝のあと、今月3日の女流名人戦最終局で敗れました。7勝2敗は清水、里見、千葉の3人となり、プレーオフ1回戦で千葉さんに勝ち、再度清水さんとの対戦です。

 
 今日は清水さんの著書「天辺(てっぺん)」の文章の一部を紹介します。
『時間はかかるが、ひとつひとつ積み重ねていくことが目標到達への一番の近道なのだ。
 大木の天辺にある美しい花。それを美しいと眺めているうちは「幻」である。欲しいと思った瞬間に「夢」に変わる。そして行動を起こしたときに、初めてそれが現実の「日標」となるのだ。
 現在の自分の持っている力を正しく知ろうとせず、ただただやみくもにジャンプしても日標に届きはしない。体力、気力、時間など失うもののほうがはるかに多い。遅いようでも「自信」というブロックを一個一個確実に重ねていくことが、進むということである。急いで重ねればバランスを崩して壊れてしまう。
 「勝つ」ということは、根気よく薄紙を一枚一枚重ねて、天辺の花に辿りつこうとするような地道な作業なのだ。』
 【第5章 天辺への道(画像)142頁】


 里見さん、天辺を目指して、納得のいく将棋を指してください。
 西部支部道場日記は、里見香奈倉敷藤花を応援しています。


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