昨日の道場

 昨日の道場は、名人の三森君と挑戦者の本池君がほとんど言葉を交わすことなく、少し離れた位置で、黙々と将棋を指していた。三森君は一時の不調を完全に脱したようである。また、久しぶり顔を見せた嶋田裕介四段(元兵庫県代表の強豪)は本池君に苦戦していたようで、日に日に(本池君が)成長している様子がうかがえた。
 将棋は棋力もさることながら、負けてなるものかと言う、言わば闘争心の強い人が勝つ。そこが二人の共通点で、最後まで絶対に諦めないのが特徴である。今日の三番勝負は、激しくそして厳しい将棋になると思う。