明日の三番勝負に向けて


 昨年30期の節目の年に史上最年少の14歳で名人位となり、衝撃的デビューを果たした三森和明名人三段(米子市、米子東高一年)は、今年は初の防衛戦となる。
 対して、今期、初の挑戦権を勝ち取ったのが、奇しくも名人と同年齢の本池達也二段(米子市、境高一年)。二人の対戦成績を見ると、昨年までは三森名人がリード、しかし今年に入り本池二段が急成長、実力差は接近してきた。
 さて、三番勝負の戦型は、名人の振飛車穴熊と挑戦者の居飛車穴熊となることは必至で、名人の攻めと挑戦者の反撃から、最後は終盤力の勝負となるであろう。同年齢とは言え、棋歴の長い名人としては意地でも負ける訳にはいかない。一方、名人の背中を追ってきた挑戦者には勢いがある。十五歳同士の清新な対決が、西部名人戦の歴史を塗り替えることを期待したい。


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写真は昨日の金沢市21世紀美術館から兼六園方向。