米子将棋まつりを振り返る(3)

 平成7年(95年)は阪神大震災の年であった。交通アクセスが復旧した半年後の7月16日、被災地の神戸から愛棋家二十名を招待し、第13回米子将棋まつりを行った。


当時の日本海新聞より
 西部地方の将棋の祭典「第十三回米子将棋祭り」(新日本海新聞社日本将棋連盟鳥取県西部支部主催)が十六日、米子市東福原の米子産業体育館で開かれ、愛好者約二百人が盤上に火花を散らした。今回は「阪神復興支援」と銘打って、西部支部神戸元町支部の会員二十人を招待、震災被災地の仲間を励ました。
 将棋まつりは年々盛んになり、米子市を中心に山陰両県や被災地の神戸から、八十歳を超す高齢者から小学生まで腕自慢が勢ぞろい。団体戦に三十四チーム百二人、個人戦に百人、念わせて二百二人が参加した。
 皆生温泉に一泊二食付きで招待された神戸元町支部の会員は、最も被害の大きかった長田区が中心で、ほとんどの家屋が全半壊した。世話人の松平信一さん(63)は、三日前にやっと全壊した家を補修したばかり。「将棋を心の支えに頑張ってきました。温かく招いて頂いて、しみじみ将棋が指せる喜びをかみしめています」と、感激していた。  
 大会は団体(地域、職場、同好会の三人編成)、個人戦ともA、B、Cの三クラスで、予選通過チームによるトーナメント。対局場も三会場を使う盛況で、約100面の盤がズシリ並んで熱気があふれた。
 賞品もパイナップルやメロン、プドウなど季節の果物がどっさり入った詰め合わせにコシヒカリなど、総額三十万円相当の豪華版とあって、熱戦に拍車をかけた。




第13回米子将棋まつり
平成7年(95年)7月16日
米子産業体育館

クラス 優勝 準優勝 3位
団体A 松江将棋ク(藤井、小川、中村) 出雲支部(小村、横木、金本) 鳥取支部(松田、米村、岡野)、倉吉支部(牧田、山田、小谷)
団体B 松江吉岡道場(行友、吉永、塚原) 西部支部(山口、岡田、湯原) 米子同好会(木村、長谷、木下)、松江・俺が中島(中島、浅沼、細木)
団体C 西王支部(石飛、尾谷、新宮) 鳥取大B(高野、青木、佐々木) 安来・羽賀チ(羽賀、近藤、吉田)、淀江ク(西古、林原、田口)
個人A 鮎川哲朗(大田市)  石飛茂(出雲市)  浜本幸二(神戸市)、勝部素光(米子市) 
個人B 青山武夫(鳥取市 宗像浩二(米子市)  岸本輝武(東伯町)、木村清美(米子市) 
個人C 野口壮士(鳥取大学)  松尾康高(淀江町)  佐藤大介(出雲市)、西元崇(鳥取市) 

団体Aクラス優勝の松江将棋クラブ





 人気blogランキングへここを1日1回応援のクリックお願いします