目的地の寂光寺は京都市内です。寂光寺は本因坊算砂(1558-1623)が住職を務めていたと言われた寺です。前回(3月9日)は間違えて大原の寂光院へ行ってしまいました。気を取り直して、再出発です。

 
 まず、最初に「本因坊」を広辞苑で調べてみると、「江戸幕府碁所四家の筆頭。京都寂光寺の本因坊の僧算砂を祖とし、継承して二十一世秀哉にいたる。」とあります。


 また、3月10日の日記に書いたのですが、本因坊算砂は、碁はもちろんだが将棋も強く、最後は家康に仕え、碁将棋は認知され、家元制度として発展していきました。元は日海という名の僧侶である算砂が住職を務めた寺の塔頭(たっちゅう)が本院坊と言われたことから、後に名人位を本因坊と称するようになったようです。


 で、京都市内に寂光寺は3つあります。
 知名度から言えば、嵯峨の常寂光寺、大原の寂光院仁王門通の寂光寺の順です。本因坊の方は市内中心部仁王門通りの寂光寺です。
 

 今出川通りから堀川通りに出て、南下します。
 カーナビがないので、カラスの鳥獣的カンで移動します。
 三条通りを左折なのですが、行き過ぎてしまい、六角通りを左折、錦市場付近に迷いこんでしまいました。


で、気がついたら、四条の阪急付近にいました。


八坂神社のところを左折、東大路に出ます。このあたりでパニック状態。
デジカメ振りかざし、林家ペー状態です。


東大路を上がっていきます。三条過ぎて、二つ目の信号の仁王門通りを左折、一方通行です。



ついに到着。寂光寺です。



案内です。1568年創建されたのですが、1708年この地に移ったとあります。厳密に言うと、ここじゃないんです。少し残念です。
寺内には本因坊碑、算砂の墓地がありますが、ひっそりとしており、静かな寺です。


境内です。


算砂の妙技に感嘆した織田信長が「本因坊よ。お前こそ名人じゃ」と言ったという記述を読んだのが、ずいぶん前のこと。
いつかは寂光寺へと思っていましたが、何とか実現しました。
感激より疲れの多い旅でした。


帰ります。御池通りのホテルオークラ、京都とさよならです。



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