世代対決

karasunogyozui2007-11-14

 さて、西部名人戦3番勝負まであと4日。名人の勝部さんと挑戦者の三森君、その年齢差57歳は、棋戦始まって以来である。
  勝部さんは、宮崎秀雄氏・山根一郎氏と同世代で、70年代から県内では名を知られた強豪であり、40年近く第一線で活躍しておられる。昨年、26年ぶりの名人位復帰という快挙を成し遂げた。しかしながら、今年の3番勝負、まさか孫の世代と名人位を争うとは夢にも思っていなかったのではなかろうか。
 写真は柿すだれ。(本文とは関係ありません)


 その三森君は、92年12月生まれの14歳。
 04年4月、米子市児童文化センターで、こども将棋大会を開催した。上級。中級・初級に別けて試合をしたが、当時の米子で上級で指せる子は三森君しかいない。そこで、松江市の来海靖子さんと鳥取市松本憲幸氏にお願いして、上級は6人のリーグ戦を行うこととした。相手は、出雲の里見香奈さん(中1)、松江の来海孝之君(小6)、鳥取市から松本憲太郎君(中3)、松本英樹君(中2)、原田智也君(中1)。今思えば、そうそうたる顔ぶれである。それは、彼にとって厳しい試練でもあったが、歯をくいしばり盤に向かっていた姿を思い出す。
 三森君の世代には、彼の前を行く同年代が沢山いて、彼の後を追って来る同年代もいる。才能ももちろんだが、こうした同年代との切磋琢磨がなければ、彼もここまで強くなっていないと思う。


 18日の3番勝負は、個と個の対決の前に、世代対決として興味深いところである。