土曜日の道場

西部支部道場

 先週土曜は午後4時過ぎに道場に帰った。児童文化センターの将棋クラブがあったためで、この日はやや少なく、子供7名と大人5名。
 写真は、西部支部道場。


 東高の遠藤康平君(高校新人戦県大会5位入賞、中国大会は6位まで)がいたので、「おめでとう。中国大会。」と声をかけると、うつむき加減に「ありがとうございます。」と一言。本当はもっと上を目指していた気持ちが伝わってくる。


 その横で、境高の塩見晴義君(高校新人戦県大会3位入賞、全国大会は2位まで)と美保中の本池君を中心に小中学生が輪になっている。
「ハル、どうだった?」と声をかけると、
「英樹君(鳥取西)は5戦全勝で1位。4勝1敗が4人いて(2位から5位まで)、ソルコフでボクは3位、秋田(全国大会)に行けなかった。英樹君に負けた以外は勝ったんだけど、なぜ2位の人と当たらなかったのか、分からない。」と塩見君。
「そうか、スイス式だったよな。」
「そう、スイス式だよ。どう思う、門脇さん。」
「そうだな・・・」と二の句も告げずいると、また塩見君が語り出す。で、「色々あるんだよ」と慰めにもならない言葉をかけると、
「大丈夫。ボク、大人だから。もう言わないよ。」
「・・・」
「誰・か・さ・ん・と違うから〜」と、塩見君が少し間延びした口調で、今度は本池君を上目使いに見る。
「何、言とぉーだぁ!」すかさず本池君が大声で反応すると、周りの小中学生が膝(ひざ)をたたいて笑い出す。つられて傍(そば)で将棋を指していた大人達の表情も和(なご)んでくる。

 
 畳の上に陽だまりがあって、少し離れた所でパソコンのゲームに夢中になっている小学生が一人。
 秋の一日の終わり、道場の喧騒(けんそう)は、しばらく続いていた。