富益公民館

 岩根女流プロの指導対局(二面指し)の2回目。中学生の塩見晴義君(2級、福米中2年)は2枚落ち。センターの「将棋クラブ」そして斉藤教室で頭角を表してきた実力者で、上手に挑戦していくチャレンジ精神はナンバーワンである。「これから一年で皆を追い抜くぞ」。今年、文部科学大臣杯第一回小中学生将棋団体戦鳥取県代表となり、東京の全国大会で大いに自信を深めた。東京での家族含めての滞在は、一生の思い出となった。2週間前の奨励会員との対局では敗戦、銀多伝の序盤がやや雑なところが気がかりだが、そこを凌げば大いに有望である。

写真は塩見君と岩根プロ。


 もう一人は中学生の本池達也君(3級、美保中1年)で四枚落。市内富益公民館の将棋教室で本格的に将棋を始めた。劣勢になると中々指さず、最後は小さな声で投了を告げると、涙が止まらない。「坊や、強くなるよ。爺さんも、子供のころ泣いたもんだ」一年半前の古老の言葉通り強くなり、今日に備えて天野宗歩の定跡本などで、端攻めを中心に勉強してきた。終盤は強いだけに、序盤を互角に亘れば勝機はある。