師弟決戦

7日の西部名人戦三番勝負。挑戦者の三木徹四段(現・車尾小教諭)が大篠津小学校に勤務していた時、学校の部活動で将棋を教えていたのが本池達也西部名人(境高3年)であった。6、7年前の話である。ただ、三木先生は当時の本池君の将棋の事をよく覚えていないと、挑戦者になった10月、その印象を語っていた。
7日の三番勝負の開会式は、恒例となっている両対局者の抱負から始まった。名人の本池君はマイクを握り、学生服のポケットから何やらメモ紙を取り出し、話し始める。「三木先生は小学校の時のボクの将棋の事を覚えていないと話しておられました。今日は、三木先生が忘れることのできないような将棋を指します。」会場がどっと沸きかえったこの挨拶のあと、今度は挑戦者の三木さん「大篠津小は小さな学校だったので、担任ではないけど生徒全員のこと、勿論本池君の事は覚えています。普段は三木先生と呼んでくれるけど、将棋に関しては先生とは思っていない筈です。今日は『三木先生、中々なるじゃない・・』と言われるような将棋を指したいと思っています。」師弟決戦に向けての二人の抱負に会場は和やかな空気に包まれていた。


本池名人のスピーチ


三番勝負の対局風景


三木先生の応援です。車尾小のY君。


修了後に二人で記念の写真


結果は、三木四段の力及ばず、本池五段は3期名人の座に就くことになった。西部棋界は、しばらく本池時代が続くのではなかろうか。


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