最後の制服 at 東京・信濃町


 一昨日の25日(木)は、米子空港を朝一便で出発、待ち合わせ場所のJR信濃町駅に着いたのが、ジャスト10時。この日は気温が低く、冬に逆戻りしたような天気で、コートなしでは寒くて歩けない。
 10日ほど前の高木杯のとき、女流名人戦就位式で話が弾み、とうとう招待を受けることになったのがきっかけで、こんな経験は後にも先にもないと思うと、これは相当の気合を入れて臨ままくてはならない。ところが、前夜、いや違う!前々夜からの二日連続の睡眠不足。悲しいことにモウロウ状態の中、里見家の母子3人(お父さんが仕事で上京できず。残念!)と近くの喫茶店へと向かった。


 「紅茶3つにクリームソーダひとつですね。」と確認する店員。
 「咲紀ちゃん、若いね。寒い日にクリームソーダとは。」と声をかけると笑顔で頷き、しばしの歓談タイム。
 高校卒業までに女流名人という目標を達成した香奈ちゃん。この日はもちろん制服姿。「色々、迷ったたんですけど・・・」とお母さん。つまり、迷ったのは本人よりむしろご両親のようにも思えてくる。 
 「ところで、香奈ちゃんは、好きな教科は何だったの?」と以前からの関心事を訊ねると、「社会です。日本史とか世界史です。」と香奈ちゃん。「ナニ!世界史。では、韓国の歴史とか。」と突然テンションが上がり、以下韓ドラの話題に及ぶという、最近の私のきわめてワンパターンの展開になると、「時々、ブログに出てきますね。」と香奈ちゃん、いや新女流名人。新女流名人のためにも、本ブログは歴史ブログとして今後精進を重ねて参ります。


そうこうするうちに時間が来たので、会場の明治記念館に向かうことになった。



 11時30分。式典会場は大勢の人、大勢のプロ棋士、大勢の報道陣、予想通りである。
 米長会長は、36回を迎えるこの日の式典がこれまでにない盛り上がりであり、そして新女流名人が、可愛い、きれい、人に好かれる美しさを持っていると称えた。人に好かれる美しさと言うのは初めて聞いた言葉だが、里見香奈という一人の女性を語りつくしているように思う。
 それから、女流名人戦第3局のとき、島根県の新聞とテレビからタイトル奪取を前提に事前にコメントが欲しいと求められ対応に苦慮したと言うエピソードを披露。結果が出た後は報道陣が殺到するからという理由のようで、地元の報道関係者の必死さが伝わってくる話です。


 会場最前列にいた妹の咲紀ちゃんに撮ってもらいました。



 式典あと、報道陣に求められ、庭園で撮影。


 式典会場に戻り、報道陣からインタビュー。


 正午頃、式典が終わり、15分後に別会場へ。大勢のプロ棋士の顔は分かりますが、残念ながら誰も私のことを知りません。透明人間のように会場を徘徊(はいかい)していたのです。


 咲紀ちゃん、お母さん、おじさん。私もここで腹ごしらえをしました。


 高橋和さん。将棋ファンなら誰でも知ってますこのツーショット。人(カメラ)だかりがすごかったですね。


 最後の制服姿です。JR信濃町駅で(3/25 10時50分撮影)


 4月以降の服装がどうなるのか注目です。会場のあちこちで話題になていて、「巫女(みこ)の衣装がいい」と言う人もいました。
 東京で、つまり全国区で圧倒的な人気を目の当たりにした約2時間。香奈ちゃんに元気をもらいました。もらった元気を米子の人に伝えます。
 ありがとう!里見香奈新女流名人。



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