新しい将棋

karasunogyozui2010-01-29

 一昨日の朝だったか、山陰中央新報日本海新聞も同じ)を見ていたから、連載中の新聞小説の挿絵(画像)に将棋盤が描かれていた。タイトル「3人の2代目」(堺屋太一)の小題「天秤傾くー獲り駒使い(3)」は、碁打ち将棋指しの二人が安土城の信長を訪ねていくシーンから始まる。
 新しい将棋を披露したいと申し出る二人の対局を見て、
「何だ、小将棋ではないか」と信長。
「形は小将棋ながら仕様が異なります」と碁打ちの本行院日海。
 対局が進み、日海が駒台の角を敵陣に打ち込んだ時、
「何と、敵の駒を奪えば使えるのか。」と信長。
「いかにも。敵の駒を奪えばどこにでも打てる。一番の要所で使える。これぞ新工夫の獲り駒使いの将棋にございます。」と日海。


 このあと、新しい将棋にヒントを得た信長は、制圧した仏教の宗派を生かして使う方法を考え、碁打ちの本行院日海と将棋指しの大橋宗桂に大金を褒美として与える。


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