月間MVP

karasunogyozui2009-10-31

 一昨年の11月、史上最年少の14歳で西部名人位に就いた三森和明君。
 続く昨年の第31期西部名人戦三番勝負は、初の防衛戦だった。挑戦者として名乗り出たのは、3ヶ月ほど年少で同学年の本池達也君。二人は将棋を始めた時期も違い、棋力は三森君が大きくリードしていたが、この時期にはその差はほとんどなくなっていた。持ち時間を使いきり、秒読みが延々と続いた勝負は、フルセットに持ち込まれ、本池新名人の誕生となった。
 あれから一年。
 18日の西部名人戦挑戦者決定大会、そして25日の県アマ名人位挑戦者決定大会で優勝、Wで挑戦権を獲得した。
名人位を取っても、失う時は来る。そこから、這い上がっていくかどうかで、人の真価は問われる。「夜、眼を合わせると、本池に負けた棋譜が浮かんでくる。」そう聞いたのは、今年の1月だった。気迫あふれる将棋で檜舞台に帰ってきた三森君の今月の活躍は、見事というほかない。



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画像東大寺金剛力士像。