酔拳

karasunogyozui2009-06-20

 酒を酌み交わしながら将棋を指すというのは、最近はあまりないが、その昔、酒が入るごとに指し手が冴えてくる友人に、こちらも口が滑らかになって「うまい!酔拳だね。」と言うと、「おおっ、そうよ!」合いの手のように言葉が返ってきた。いつしか酔拳という言葉が流行(はやり)となった時期があった。
 西部支部のオールナイト将棋大会(忘年会)でのこと。西部支部きっての酔拳と言われた長老に、挑戦状をたたきつけた某氏。「どちらが強いか、真の酔拳を決めよう。一手指すごとにこの猪口(ちょこ)を飲み干す。」しぶしぶ受けた長老であるが、40手過ぎたところ(猪口20杯分)で、投了した。「ほら見ない。ワシの方が強いがん。(酒を)飲んだら、ワシのもんだでぇ。」と、意気盛んの某氏、ここまでは良かった。このあとも同じようにして(相手は飲まず、某氏だけが一手ごとに猪口を飲み干していた。)トーナメント戦を勝ち進み、しばらくして某氏の姿が見えないと思ったら、宴会場の隅でお休みになっていた。西部支部の忘年会が楽しく、気の許せる仲間の集まり故の出来事であった。
 さて、現在の西部支部酔拳は?いえいえ、皆、弱くなりまして、固有名詞が浮かんで来ないのです。



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画像高知市牧野植物園で。