10枚落

 土曜の道場は午後1時から夕方までがこども教室であるが、駒の動かし方が分かる程度の小学校低学年の子が何人かいて、10枚落ちから教えている。概ね1ヶ月程度で卒業して、次の段階に入っていく。
 昨日のことであるが、A君(通い始めて新しい)は同級生数人を連れて道場にやってくると、「教えてあげる」と言って、一人と盤に向かい駒を並べ始める。ところが、何と、A君の方を見ると9枚並んだ歩と玉だけ。10枚落ちである。A君は大人にされたことをこういう形で理解しているのだ。
 

 もう一人、10枚落ち組でB君がいる。近くで手持ち無沙汰にしている石くん(四段)を見て、「10枚落ちで教えてあげない(標準語では、教えてやって下さい)」と指導員が声をかけると、石くんは「勝てるかなぁ」と言って盤に向かう。数分もすると、石くんが肩を揺さぶっている。勝勢のとき、嬉しさをおさえきれず見せる仕草である。10枚落ちで勝つと、自信をつけたのか、その後有段者との対局は快調に飛ばしていった。


 明日、里見香奈女流初段は倉敷藤花戦準々決勝で北尾まどか初段と対戦します。ベスト4はすでに他の3人は決まっていて、矢内女流名人、千葉三段、甲斐二段です。
 西部支部道場日記は里見香奈女流初段を応援しています。



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 写真米子駅前です。
昨日の写真は、多分昭和37年頃までの米子駅前。現在のワシントンホテルは、当時は「御車」(みくるま)の看板の深田酒店。