karasunogyozui2008-05-19

中学選抜鳥取県予選決勝は塩見君(福米東中)と沖田君(北斗中)の対戦となりました。戦型は二人が対戦するとこれしかない、塩見君の四間飛車対沖田君の5七銀左戦法です。ともに斉藤教室で学んだ二人、この形で過去100局以上対戦していると思います。互角の捌きあいとなりましたが、玉の堅さと持ち時間で優位に立った塩見君が沖田君の終盤の粘りを振り切って勝利しました。


塩見君は目立ちませんが着実に実力をつけています。全国大会でも活躍してくれるでしょう。北斗中学の沖田君と渡部君は2位、3位に終わり残念でしたが、6月の文部科学大臣団体戦県予選で雪辱してもらいたいものです。



アマ竜王戦鳥取県予選決勝はベテラン森田さんと高校生原田君の東部勢の対戦です。両者とも順調に決勝戦まで勝ち上がり本命対決となりました。森田さんの先手三間飛車に対し原田君が超急戦で挑みます。▲5五角の局面は先手がうまく指しているように思いましたが、あるいは原田君の作戦範囲だったのかも?最近では珍しい早仕掛けです。


原田君がじっと△8一飛と引いたのに対し、森田さん勢いで▲1一角成と香を取りますが▲6六銀とかわしておく手もあったと思います。△2二銀から△4四角と馬を閉じ込められては先手も忙しくなってきました。



▲6五桂と跳ねた局面です。桂をさばいて先手好調にみえますが△9九角成と香を取られ△1一香と馬を詰まされたのは痛かったのでは。▲6五桂では▲6四歩から▲5六桂と後手の角を目標に攻める方が勝ったかもしれません。この後は冷静に受けにまわった原田君森田さんの攻めをかわして嬉しい初優勝です。




今大会は各クラスとも若手の活躍が目立った大会でした。西部支部道場こども教室で学んでいる子供も大活躍でした。こどもの成長は本当に嬉しいものですね。


※写真は中学選抜決勝戦の様子