1183190435米子将棋まつり 里見香奈さん

 里見香奈さんは、小学校低学年の頃から、お父さん・お兄さんと一緒に西部支部の大会に参加していた。髪の長い可愛らしい少女は、大会での人気者で「香奈ちゃんと将棋したい」と受付で順番待ちする熟年組が多かった。4年生の頃から目にみえて強くなり、アマ女王のタイトルを獲得した。


 02年の第20回米子将棋まつりもS級戦は野山知敬氏(大阪府)が優勝した年であったが、この大会のA級で香奈さんは活躍した。(当時の日本海新聞から)
『米子将棋まつりのA級は32人が参加、ジュニア旋風が巻き起こった。
実力者が次々と破れ、ベスト4に残ったのが、里見香奈さん(出雲市、小5)、松本憲太郎君(鳥取市、中1)、槻宅宏紀君(松江市、中2)、そして唯一のオトナは本紙観戦記者の児玉博志氏(倉吉市)。
 中でも注目の的は里見香奈さんである。青いタオルを首にかけ、勝負師さながらの美少女は、とうとう決勝に進出、対戦相手の児玉さんを倒した時の周囲の歓声は、今までにないほど大きかった。
 今年春のアマ女流の全国大会で優勝しているだけに、山陰初の女流プロへの期待が膨らむ。
 一方の児玉さん、「見事な引き立て役だったね」と周囲から声をかけられ、苦笑。とはいえ、少年少女旋風の中での活躍はたたえられるべきである。』


 2年後の04年の第22回米子将棋まつりは、里見香奈さん(出雲市、中1)がS級戦に参加した。県代表クラスはじめアマトップクラスの強豪を次々に破る快進撃。準決勝の内藤秀彰氏(兵庫県)との対戦は、香奈さんの激しい攻めと内藤氏の受け。内藤氏が辛くも交わすと、その勢いで優勝した。スーツ姿の内藤氏が優勝と香奈さんとの対戦の二重の喜びを噛みしめておられた様子が、昨日のことように目に浮かぶ。
 この後、香奈さんは女流育成会で星を伸ばし(後半5連勝)、2度目の昇級点を決め、晴れて女流プロとなった。


都合により写真は削除しました。6月30日,午後8時20分頃。