山内慧悟くん

 九州は梅雨入り、季節の移り変わりは早い。
 道場は20名。小学生の田口君との練習将棋、序盤の仕掛けのミスを見事に咎(とが)められ、早くも負け将棋。「十歳の少年に負けるのは記録塗り替えだな」と思いながら指し続けたが、田口君の失敗に助けられ拾(ひろ)い勝ち。カラスの勝てなくなる日は近いでしょう。
 そして、この日山内宏悦氏(鳥取市、元西部支部会員)が2週間振りに顔を見せた。長男誕生というハッピーな知らせ。5月15日の誕生で、名前は慧悟(けいご)くん。慧は知恵の「恵」の旧字とのこと。
 「3歳で(将棋を)教えれば、うん、プロになれる!!」山内氏は父親の表情でひとり頷(うなづ)いていた。